- てんずる
- I
てんずる【囀ずる】さえずる。II
「花間に~・ずる小鳥」
てんずる【点ずる】(1)筆の先などでちょんとしるしを付ける。 また, 点を打って連ねる。「紅を~・ずる」「必要な言葉丈を~・じては逃げた/それから(漱石)」
(2)あかりをつける。 火をともす。「火を~・ずる」
(3)しずくなどをたらす。 したたらす。「目薬を~・ずる」
(4)漢文に訓点をつける。「経文に朱で~・ずる」
(5)茶をたてる。「茶を~・ずる」
(6)時・所などを指定する。 選定する。「諸陵の所を~・じて/今昔24」
(7)書き入れる。 つける。 さす。「唇に朱を~・ずる」
(8)多くの中から選び定める。「大和国と名づけるうねびの山を~・じて帝都をたて/平家 5」
(9)調べる。 点検する。「近日宇多津において兵船を~・じ/太平記 14」
(10)けずる。 没収する。III「知らん所ども~・ぜよ/宇治拾遺 3」
てんずる【転ずる】※一※(他動詞)(1)(方向・状態などを)変える。 移し変える。「話題を~・ずる」「目を~・ずる」
(2)まわす。 回転させる。「車輪を~・ずべくぞなりにけり/西国立志編(正直)」
※二※(自動詞)(1)(方向・状態などが)変わる。 移り変わる。「矛先が~・ずる」「経済界から政界に~・ずる」
(2)まわる。 回転する。「車輪は恰も同一の軸にありて~・ずる如く/義血侠血(鏡花)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.